「若い頃に受けた『ブスいじり』は、じわじわとボディブローのように効いてくる」
当時は「テレビに映れた」「笑ってもらえた」という嬉しさから自分を保てていたが、数年後、彼女は自分のことを「私ってブサイクだな」「自分はアイドルに向いてないんじゃないかな」と思うようになっていた。その根源にあったのは、かつて受けた“ブスいじり”である。
これがまだ20代前半の経験だったら割り切れたかもしれないが、峯岸がノースリーブスでデビューしたのは16歳の頃。自我がまだしっかりしていない10代の子が、演出とはいえ自分の存在を軽視され続けたら、心にダメージを負うのは当然だ。貶されているのに「おいしいと思わなきゃ」とスイッチを変えようとするのも、余計につらかったと思う。
峯岸 「ちなみに、若林さんや澤部さんはアイドルグループの番組のMCをやられていますが、メンバーを特別扱いしたり、そういう笑いはやってませんか?」
若林 「メチャメチャやってるよ、俺。メチャメチャひいきしてるもん」
峯岸 「それはよくないです。それは数年後、効いてきます」
若林 「いや、『数年後、効いてこいや』って思ってんのよ。だって、視聴者に向けてやってんだもん、こっちは。それでギャラもらってんだから。だから、ひいきはするけど『君は退がってて』とかやりますよ」
峯岸 「それは、『退がってて』って言われた子は、港区で薬漬けになっちゃいます」
「ブスいじりはボディーブローのように効いてくる」はわかるが、「ひいきされなかった子は薬漬けになる」の切り返しがすごすぎる。なぜ、急に港区で薬漬けになるのか? 言葉のチョイスがエグすぎるし、あたかも自分が薬漬けになったみたいな言い分だ。