謝罪したあと、あまり間を開けず、結構早い時期に西麻布へ繰り出していた峯岸。髪が戻り、またしても港区の魔力にやられてしまったらしい。楽しくなかったはずの港区に足が向いてしまうのだから、「魔力」とは言い得て妙だ。まるで、ドラッグをやめられない人の話を聞いてるみたいな。一時、峯岸について週刊誌が「会いに行けるアイドル」ならぬ「呼べば来る女」呼ばわりしていたことを、ふと思い出してしまった。

「あの、誤解しちゃいけないのは、六本木・西麻布のすべてが悪いわけじゃないじゃないですか? 私も、坊主後の港区はそんなに荒れてなかった自負があるんですよ。ちゃんと、席について飲んでましたし」(峯岸)

「席について飲んでた」って、なんなの!? “坊主前”の飲み方がどれだけ荒れていたか、逆に窺い知れる。

 卒業を決めてからの彼女は「卒業公演までは港区に行かない!」と心に決め、いわゆる禁酒宣言をブチ上げた。そして、ここでコロナ禍が訪れる。自動的に、卒業公演の日程は1年2カ月延期となった。

 つまり、彼女は1年5カ月もお酒を飲めなくなったのだ。ちょっとの間、禁酒すればよかっただけなのに可哀想に……。そういえばこの頃、峯岸が『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2020』(フジテレビ系)で「卒業公演が延びてお酒が飲めない」と生電話していた肉声を、筆者はしっかり覚えている。あれはまさに、峯岸みなみのハイライトだった。