それに対してサッカーは、W杯なら予選から地上波で放送されますし、オリンピックというイベントもある。普段のJリーグ中継は見向きもしない層にも、4年に1度のW杯で選手の顔や名前が浸透するので認知度は野球よりも高く、それが引退後のタレントとしての価値につながっています」(広告関係者)

 情報量では、キャンプさえニュースになる野球が圧倒的に上だが、知名度UPには“短期集中型”のサッカーのほうが効果的なよう。もっとも、引退後の生活がサッカー選手のほうが恵まれているかといえば、それはまた別の話だ。

「プロ野球は歴史が長く、ビジネスとしても巨大で、引退後の受け皿が整っています。一流選手であれば、引退すれば即、コーチや監督の道が用意されますし、解説者として新聞やテレビ局と契約を結び、外から野球を見る手ある。名球会に入っていれば野球教室などの仕事もありますし、球団の親会社に入るようなパターンもある。完全にタレントになると球界に戻るのが難しくなるので、そのバランス感覚には気を遣うでしょうね。