テレビ界で完全に1つのキャラとして定着した「元アスリート枠」。バラエティ番組や情報番組、報道番組まで、あらゆる番組に必ず1人は元アスリートがいるような状況だが、近年目立つのが元サッカー選手の活躍だ。

 前園真聖、中澤佑二、大久保嘉人、本並健治などが毎日のようにテレビに出ており、昨年限りで引退した槙野智章もさっそくテレビに出まくっている。サッカーと人気を二分する野球出身者で元気なのは長嶋一茂ぐらいだが、いつから勢力図が変わったのか。

「大きな理由は、プロ野球中継が地上波から消えたことでしょう。かつて巨人戦が毎日中継されていた頃は、セ・リーグの主力選手の名前は一般常識でしたが、今や野球中継はBSや有料放送で見る時代。MVPを取るような選手でも、一般層から見れば、誰? という状態です。巨人のスタメンクラスでも、全世代的な知名度があるのは坂本勇人と中田翔ぐらいでしょう。