◆孫が産まれてから、育児マウントを取るように…

 加藤綾さん(仮名・32歳)は、29歳で結婚し、現在は10ヶ月になる息子を育児中です。夫の実家が車で10分の距離にあり、綾さんは結婚してからしばらくの間は義母といい関係を築いていたといいます。

「義母は明るくハキハキとした女性で、頼りになる年上の先輩のようでした。夫は夜勤もあって、私が一人になる時には実家で夕飯をごちそうになったり、休日には2人でランチに出掛けたりもしていました」

 そんな良好な嫁姑関係が崩れたのは、綾さんが息子を出産してからだそう。

「息子が産まれてから、義母の発言が気になるようになりました。はじめての子育てで分からないことばかりだったので、最初は義母のアドバイスをありがたく感じていたのですが……ちょっと度が過ぎる言い方というか、だんだんと発言にトゲを感じるようになってきました」

◆産後の食事について、あれこれ口出しする義母

義母の思い出トークが止まらない
「赤ちゃんのため母親は餅を食べたほうがいい、母乳をあげた後はキャベツの葉を被せて冷やしたほうがいい、授乳期に甘いものは食べてはいけない……義母はとにかく自分の育児論をかざしていろいろ言ってくるようになりました」

 とくに綾さんの食事にはうるさかったようです。産後の綾さんは心も身体も不安定で、義母に会った日は、夜寝る前になると涙が出てきてしまうこともありました。

「夜も頻繁に授乳していたので、寝不足だったのもあると思います。母親としてやらなきゃいけないことがたくさんあるな、いつも息子のことだけを考えていなくちゃいけないんだというプレッシャーと、自分が自分でなくなっていく感覚についていけなくて。義母に会った夜は義母の発言を思い出して、布団の中で泣いていました」