◆ヤンデレのような彼の言動にゾクリ…

 そこで、美帆さんは食事後、「どこかでお茶でもしませんか?」という昌幸さんの誘いをやんわりと断り、「緊張して疲れちゃったので、今日はこのへんで……」と解散しようとしました。

 すると、昌幸さんは「だったら、車で送っていきますよ! 疲れているのに、ひとりで歩かせられませんから」と提案。美帆さんは、よく知らない人の車に乗るのは怖いと思い、断りましたが、「送らせてくれないなら、後ろからずっとついていきますよ」と、ゾっとする言葉を言われ、渋々承諾。

 昌幸さんは車の中でも、家族への恨みを延々とひとり語り。耐え切れなくなった美帆さんは「このあたりの駅が自宅に近いので……」と嘘をつき、一刻も早く別れようとしました。

怖がる男性
 すると、車を止めた昌幸さんは降りようとする美帆さんにバックハグ。「次もデートしてくれますか? そうじゃないと、離しません」と背筋が凍る台詞を放ちました。

「やむを得ず、はいと言ったら離してくれましたが、怖かったです。その後、すぐそのマッチングアプリから退会しました。LINEを交換していなかったので、よかったです」

 予期せぬ経験をした美帆さんは彼の出会い後、トークや電話をたくさんして相手の人となりを見るなど、会うまでに時間を費やすようになったのだそう。マッチングアプリはまったく知らない相手と出会うからこそ、できる限り、自分の身を守りつつ、砂の中から砂金を探したいものです。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291