嵐・櫻井翔主演の『大病院占拠』(土曜22:00~)はたびたび指摘されているとおり、コア視聴率が絶好調で、今期ドラマでは唯一4%台をキープ。ツッコミどころのある演出・展開を軸に、「鬼を演じているキャストは誰か」「警察内の裏切り者は誰か」といった考察要素を織り交ぜることで、たびたびトレンド入りするSNSとの相性の良さもある。なお、コア視聴率では『ブラッシュアップライフ』も2月26日放送の第8話で3.8%を記録しており、『大病院占拠』と『ブラッシュアップライフ』で冬ドラマのコア視聴率1位と2位という並びが固定化しつつある。

 そして、日テレドラマのゴールデン・プライム帯ドラマはもうひとつ、門脇麦が主演する『リバーサルオーケストラ』(水曜22:00~)があるが、あまり指摘されないものの『リバオケ』も実は好調だ。コア視聴率では2月22日放送の第7話で2.5%を記録しており、『罠の戦争』(カンテレ制作・フジテレビ系)の第6話(2月20日放送)の2.4%を上回る水準だ。また、「T層」と呼ばれる13~19歳の視聴率では、2%台がひしめく中で『大病院占拠』が5%を記録するなどずば抜けているが、『リバオケ』は『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)を上回って2位になることもある。

 加えて注目なのが、オリコンのドラマ満足度ランキング。第4話では68ポイントで9位とあまり目立たなかったが、第5話で88ポイントに急上昇し、3位へと大ジャンプ。最新ランキングでも、『リバオケ』第6話は、『大奥』(NHK総合)第6話の追い上げによって4位にダウンしたものの、87ポイントと前話とほぼ同水準で推移しており、作品への満足度が高まっていることがうかがえるのだ。

 実際、視聴者からは「最近毎回泣いてる」「登場人物に愛着が湧いてきたからこのままずっと続けてほしい」といったような声も聞こえる。なぜ『リバオケ』はここにきて評価を上げているのか。ポイントは「安心して見られるストーリー」「丁寧な演出と俳優の演技」と音楽の掛け合わせだろう。