「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いは？新NISAを上手に活用するために知っておきたいこと

2022年12月に公表された「令和5年度税制改正大綱」によると、2024年からNISA制度は大きく拡充される予定となっています。

そこで本記事では、新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴、有効活用するにあたっての注意点などを解説します。

新NISAとは

現在運用されているNISAは、一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類です。2023年末をもって、この３種類の買付は終了し、2024年からは新NISAの運用が始まります。

新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の２つがあり、前者はつみたてNISA、後者は一般NISAに相当する投資枠が設定されています。

新NISAの概要については 以下のとおりです。

(画像=金融庁「新しいNISA」を引用)

新NISAで主な変更点は以下の4つです。

①新規投資可能期間の恒久化
②非課税保有期間の無期限化
③年間投資枠の増額
④非課税保有限度額(生涯投資枠)の増額

それぞれの概要を解説します。

投資可能期間の恒久化

現行の一般NISA、つみたてNISAは投資可能期間が決まっていましたが、新NISAでは撤廃され、無期限で投資できるようになりました。

非課税保有期間が無期限化

新NISAでは非課税保有期間が無期限となり、20年を超える投資であっても、非課税での運用が可能になりました。

現行の一般NISAは5年、つみたてNISAは20年と非課税で運用できる期間が定められていました。

年間投資枠の増額

新NISAでは、「つみたて投資枠」で年120万円、「成長投資枠」で年240万円となり、併用も可能なため、最大で年360万円まで非課税で投資できるようになりました。

現行の一般NISAは年120万円まで、つみたてNISAは年40万円までが年間投資の上限で、併用はできません。

非課税保有限度額(生涯投資枠)の増額

新NISAでは一人あたり上限1,800万円（うち成長投資枠が1,200万円）の非課税保有限度額が与えられます。限度額の1,800万円に達すると、年間投資枠に余力があっても投資ができません。

しかし、売却をして非課税保有限度額に空きが出ると、年間投資枠の範囲内で再利用が可能です。

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