この続きとなった第7話では、伴に迫られ、鈴は恐怖のあまり何も言えず、無言で涙を流す。そこに鈴の同僚の産婦人科医・佐々木深夜(ディーン・フジオカ)が患者の相談のためにやってきて、異変に気づく。深夜が鈴を退室させると、伴は「また来ます」と言って去っていった。
仕事をしていないと落ち着かないと、何事もなかったかのように振る舞う鈴。そんな鈴を心配した深夜は、ある人物に連絡をする。その夜、仕事を終えて病院を出た鈴を待っていたのは、スーツ姿でキメた一星。深夜が一星に伴の一件を伝え、迎えに来るよう連絡していたのだ。「行きますか、姫」とエスコートした一星はそのまま鈴をドレスアップさせ、高級レストランへ。鈴はそこで、3年経っても伴が「人殺し」とつぶやく声が今でも頭から離れないと胸の内を明かす。一星は鈴の耳を塞ぎ「そんな言葉、聞かなくていい」「鈴が傷つく必要はない」と心を寄り添わせた。
一方でマロニエ産婦人科医院では、新人看護師の伊達麻里奈(中村里帆)の妊娠が発覚。しかし、交際相手はラノベ作家を目指しろくに稼ぎがなく、麻里奈は「お金を渡せなくなったらきっと捨てられちゃいます」と言って妊娠は伝えられないと言い出す。それを聞いて院長の麻呂川三平(光石研)と看護師の蜂須賀至信(長井短)は怒り出し、鈴も連れ、なぜか3人で麻里奈の自宅へ向かうことに。だが、ヒモ彼氏の心介(きづき)は麻里奈への愛は本物であるといい、麻里奈の妊娠を知ると、大喜びでプロポーズ。麻里奈も喜んでOKし、3人は思わぬ決着に拍子抜けとなりながらも、麻里奈たちを温かく見守るのだった。
しかしここで話がまた急転。伴がマロニエ産婦人科に現れたのだ。待合室にいた一星の親友・佐藤春(千葉雄大)とその妻・うた(若月佑美)の隣に座り、「私の妻は雪宮鈴に殺されました」と吹聴する。春たちが無視を決め込むと、伴は「雪宮鈴は人殺しだぞ!」と叫び始め、院内は騒然。鈴や院長の麻呂川らがやってくるが、麻呂川が警察に連絡をしようとすると、鈴は大事にしたくないのか、「この人と私の問題なので」と制止する。だが、これが伴を逆なでする結果に。鈴を守ろうとする周囲に怒り始め、「なんで人殺しをかばうんだよ!」「俺はなんも悪くねえだろ! 被害者なんだよ!」と叫び、暴れ始める。大変な事態となるなか、伴の娘・静空(戸簾愛)が「お父さん」と声を掛け、「帰ろう……」と呼びかける。すると伴は無言で静空とともに立ち去っていった。