――アイドルに話が戻りますが、改めてジャニーズのパフォーマンスの魅力を教えてください。
志茂田 コンサートを見ているとわかるんですけど、これは2通りあるんですね。こうなるだろうなと予想してその通りになってくれる様式美的なものと、まったくの意表を突かれる場合の2つです。特に意表を突かれる場合は、そのグループを推している人にとっては「未知の感覚」が味わえる。そういう感覚を刺激される心地よさ、そこに大きな魅力があるんじゃないですかね。僕はコンサートが終わってから後で観賞するという感じなんですけど、今年はコンサートの生配信視聴にも挑戦してみたいですね。
――最後に、現在注目しているジャニーズタレントをお聞かせください。
志茂田 Travis Japanの松倉海斗くんとジャニーズWESTの神山智洋くんですね。松倉くんのファッションが僕を彷彿とさせるという話があったのと、神山くんが上から下まで柄物の個性的なファッションをしていて「これいいじゃない」と思ったことがジャニーズに目が向くきっかけになったのですが、彼らには自分のファッションをもっと世の中に発信していってほしいですね。それにはジャニーズ事務所を説得しなきゃいけないかもしれないですけど、そういう今までのアイドルとはやや違った面での活動もいいんじゃないかなと思います。けっこう、この2人の独特のファッションを気に入っている人たちもいると思うんで、彼らの世界観を世に提供することで、ひとつの特別なテンションのある空間をつくれるんじゃないかなと。ジャニーズ事務所はそのくらい視界を広げて、もっと多角的な活動をしていった方がいいんじゃないかと僕は思いますね。殻を破ってほしいということです。
K-POPがあれだけやれるんだから、ジャニーズ事務所もこれからの時代はもっと冒険をしてほしいですね。ジャニーズはあまり世界とのパイプがないですが、だったら新しく作ればいい。いい意味で「後は野となれ山となれ」で、これはと思うアイドルグループを、新たに作ったパイプでどんどん世界に売り出していけばいい。ダメだったら「またやり直せばいい」って、事務所が面倒を見ればいいと思うんです。そのくらいやったら、ジャニーズ事務所はもっと弾けて、ニューヨークでも中国でもパリでも知られるような存在になるんじゃないかなと思っています。令和の時代は、そういった新しい道を切り開いていこうという精神がないとダメなんじゃないかなと思います。