――それがどうして急に?

志茂田 車いす生活になってからネットサーフィンをしていたり、Twitterのコメントなどを見ていたりすると、Travis Japanの松倉海斗くんのファッションが僕を彷彿とさせるという話題があったんですね。それでトラジャを知ったわけです。トラジャの他のメンバーのこともどんどん知っていくうちに、何となく愛着が湧いてきたんです。

 それとほぼ同時か少し遅れて、ジャニーズWESTの神山智洋くんが上から下まで柄物のファッションをしているのを見たんですね。世間の常識では、そういったガラガラのファッションはよくないとされているんですけど、僕はそういうファッションってパンチがあっていいんじゃないかと思うんです。たまたま神山くんのガラガラファッションの画像が流れてきて、「これいいじゃない」と思ったことで、ジャニーズWESTにも興味を持った。それからトラジャとジャニーズWESTが気になるようになって、ネットで彼らの歌を聴いたり、YouTubeを見たりしてファンになっていったんです。

――ジャニーズにハマってから、ご自身に変化はありましたでしょうか?

志茂田 彼らの歌や活動を通して、何となく自分の世界を広げられていったかなというような気がしています。外出が年8回という中で自分の世界を広げるためには、やっぱり今まであまり興味がなかったことにも関心を持って、その中に突っ込んでいかないといけない。ネットの世界は、突っ込もうと思えばいくらでも突っ込んでいけます。そういう意味では、車いす生活であまり外出できなくなったけども、逆にそれが僕の世界を広げてくれたのかなと。ジャニーズのことだけでなく、ウクライナ情勢とか世界の裏側で起きているようなことも、ネットの中で歩き回ればいくらでも詳しい情報を知ることができます。だから、五体満足で毎日外出して夜は飲んで……なんて生活をしていた頃よりも、世界が広がったんじゃないかと思いますね。