人工知能研究所OpenAIが開発・公開し、世界中で話題となっているチャットボット「ChatGPT」。月間アクティブユーザー数1億人を超える同サービスを支える言語モデル「GPT-3.5」は、ニュース、科学論文、ソーシャルメディア上のやり取り、ウェブページ、顧客センターデータ、音声記録、映画台本、医療および法律関連テキストなど膨大な量のデータを学習しているとされている。
その精度や未来については、専門家たちによる議論が激しく交わされている。
一方、最近では学習データを巡るトラブルが表面化する気配をみせている。2月下旬には「人間の記者たちが作成したニュースが、学習に無断で使用されている」という問題提起が各国メディアから相次いだ。
ウォールストリート・ジャーナルなど大手紙を傘下に持つニューズ・コーポレーションは20日、「ウォールストリート・ジャーナル所属の記者たちが作成した記事を活用してAIを学習させようとするならば、私たちから適切な許可を受けなければならない(中略)しかしOpenAIは私たちと契約を結んでいない」と指摘。この事態を深刻に受け止め、状況を詳しく精査していると強調した。
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