同コーナーは、外国語で歌っているのに日本語に聞こえる歌を紹介するもので、年1回スペシャル番組が放送されるほど人気だったが、最近はお休み続き。“空耳離れ”が番組終了を招いたとの指摘もあるが、人気コーナーが時代の波に翻弄されていたのは事実だ。

「1992年の今のコーナー名になってからずっと人気だった『空耳アワー』ですが、2020年4月にレギュラー放送は休止。コロナで撮影が難しくなり、撮り溜めしてあった分を使い切ると、長らく放送は途切れ、その後復活したものの、数回しかコーナーは放送されていません。コロナは直接的なきっかけですが、『空耳アワー』はチープに見えて、あの再現VTRは手間も費用も掛かるコーナー。実際、コーナーではコロナ前から視聴者投稿を募っていて、経費や人員を削る方向でした。

 また、コンプラも大きな逆風でした。過去の優秀作品には下ネタが多数含まれていましたが、今の基準では放送できないものばかり。コンプラに配慮した結果、過去の作品よりパワーダウンしてしまうぐらいなら、潔く辞めてしまった方がいいという声は現場でもあったようです。そして、見逃し配信に対応できないのもウィークポイントでした。音楽を使った空耳アワーは権利の関係で配信は無理。こういった事情を総合すると、コロナがコーナー休止の良い口実にされた感はあります」(民放バラエティ番組制作関係者)

 スペシャルが放送されるほど人気だった『空耳アワー』だけを特番で残す手もあるが、タモリが「いいとも!」と言うかどうか……。