そうなのだ。乃木坂46はおっさんにとってのPART IIIで終わらないほうの、ちゃんとコルレオーネ家が続いて行く方のゴッドファーザーであったのだ。ヴィトーからマイケルへ、そしてマイケルからまた次の代へ、脈々とそして連綿とそして激動激変を続けながら続いて行くある一族の歴史譚、そのスペクタクルを追体験出来る対象として推している事がこの2曲で分かった。

 乃木坂46はコルレオーネ家であり、これからも続いて行くであろう事を考えるとそれは徳川家と言ったほうが近いのかも知れない。AKB48やモーニング娘。なども同様に(つうかあっちの方が先輩)、何なら代替わりを続けつつと言う意味では宝塚を推すという行為なんかも近い感覚なのだろうか。やっと分かった分かった君の存在(「君に叱られた」より)がまさかの乃木坂コルレオーネ徳川46歌劇団だったなんて。なるほどそういう事だったのか凄え訳だよそりゃ(行き過ぎた妄想とこじ付け)。

 勝手に真理に辿り着いたおっさんを尻目に勿論ライブは続いて行く。「新・乃木坂スター誕生!」コラボ企画としてカバー曲なども挟み、ここでは初回放送で歌われた井上によるAIの「Story」が再演されるなどの嬉しいサプライズが飛び出したり、それぞれの自己紹介タイムでは必殺技(川崎桜の「さくたんさんしゅわしゅわしゅわバイバーイ」や井上和の「にゃんにゃんにゃぎです」等。活字にすると何のこっちゃだが本当にこうなのだから仕方がないしバイバイはまだ早いぞ川崎選手とおっさんは思っていた)が繰り出されたりするなどの展開を経て最新の期別曲「17分間」より終盤。

 当曲はイントロからサビをなぞった短音ギターのリフで押しまくり、歌詞は通学路のバスの中の17分間のみ名も知らぬ愛しい君を見つめていられるというAKBから連綿と続くこちらは秋元康の必殺技とも言える内容。時計の針を真似る振り付けなどもとてもアイドルのそれらしいというか、MVで小川彩に眼鏡を掛けさせた御仁におっさんは酒を奢りたい本当にありがとうございます。