そして今回は赤がそば、緑がうどんといつもと逆で、さらにどちらも「天ぷら」という変幻自在ぶり。「どん兵衛」に比べると保守的なイメージの「赤いきつねと緑のたぬき」ですが、最近はこちらもなんでもアリな感じになってきました。

「赤い天ぷら」の正体は、もちろんシャア専用でも山口百恵さんのドラマでもなく、紅生姜天です。真っ赤な見た目はかなりインパクトがありますよね。

 だしはかつおが中心で、同じシリーズの「緑のたぬき」のつゆに比べると、醤油がおとなしくてちょっと甘め。バイプレイヤーに徹して、主役の紅生姜天の存在を引き立てているように感じました。

 真っ赤な紅生姜天は、紅生姜のパンチとともに小えびの香ばしさも感じられるハイブリッド天ぷら。つゆを脇役に追いやるにふさわしいおいしさです。