なぜTBSは、このタイミングで同ドラマを放送するのか?

「石井氏は96歳となり、体力的にも今作品が最後のプロデュース作になると言われる。TBSとしては、ドラマにおける功労者のラストかもしれない作品を、他局に取られるわけにはいかない。ただ、現在上がっているストーリー構成では、視聴率は取れないと言われ編成部は頭を抱えているとか。相葉が演じる杉信也は、家族を亡くした悲しみで心を閉ざしてしまった役。人とのふれあいで自分を取り戻すというもので、何度も描かれているようなありきたりなヒューマンドラマです。昨今では、演出に気を使った作品が多い中で“時代遅れ”なドラマになりそうな懸念も」(民放関係者)

 そんなドラマを、なんとか成立させるため今回は相葉が主演に抜てきされたのだとか。

「民放各局は、ドラマに関してコア視聴率を意識するように広告代理店から要請されている。今回の『ひとりぼっち ―人と人をつなぐ愛の物語―』は、シニア層しか意識していない企画として不評です。そこで、コア視聴率を取れる俳優として相葉に白羽の矢が立った。正直、TBS社内では相葉の演技力に疑問を持つスタッフも多い。というのも、昨年出演した映画『“それ”がいる森』は大コケ。大手映画レビューサイトでも低評価が多く、相葉の演技も酷評されていました。ただ、そんな評判を無視してでも、相葉に主役を任せるしかなかった状況です」(同上)