◆貴司&衛二によるコールアンドレスポンス

 赤楚衛二は、NHKの朝ドラに出演しても話題になる。彼が演じる梅津貴司のキャラクター性、そのキャラならではの実感がこもった“言葉選び”が視聴者の心に深く浸透してくる。

 不思議と心に溶け込む貴司の言葉がネット上で大きく話題になったのはまず第5週のことだった。彼が書き留めた「干からびた犬」というワードセンス。文学を志す貴司らしい言葉の迫力は、彼が生まれながらの詩人であることを物語っていた。

 日常の中で苦悩する貴司の言葉選びを、等身大の感情として表現する赤楚衛二は、身も心も貴司とともにある。まさに貴司&衛二によるコールアンドレスポンス。ヒロイン岩倉舞(福原遥)のメインストーリーと並行して描かれるふたりのサイドストーリーがメインにすらなったのが、第7週のことである。