3.【職場の本音】つわりで仕事を休むのは迷惑?

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)

つわりで休むことは妊婦に認められた権利ですが、職場の人はどう思っているのでしょうか?本音を探りました。

(1)本当につわりが酷いのか分からない

“つわりで休んでいる子がいるけど、その頻度が多すぎて疑いたくなる。職場に来た時はケロッとしてるし、「本当につわりなの?」って噂になってます。”

(40歳・Kさん)

「職場では平気そう。」という意見は、”つわり休暇あるある”かもしれません。

当事者からすると、職場で平気そうに見えるのは気を張って無理をしているからですよね。帰宅後にどっと疲れが出て、起き上がれない人も少なくありません。

とは言え、職場で「つわり辛い~。」とアピールし過ぎれば、今度は鬱陶しいと思われるのが目にみえています。

雑談レベルで辛さをアピールするのではなく、先にお伝えした「母性健康管理指導事項連絡カード」や「診断書」を活用し、つわりのつらさを公式に示す方が得策でしょう。

(2)サボりにしかみえない言動がムカつく

“つわりを理由に、いつも当日の朝に休みの連絡してくるB子。出社したかと思えば、新婚旅行の話をしているし!仕事のしわ寄せがきている私としては、正直ムカつきます。”

(36歳・Mさん)

つわり休暇を取得している時には、発言に注意すべです。

特に、旅行やレジャーの話を聞くと、仕事を振られる側は穏やかな気持ちではいられません。”妊婦様”のような態度控え、職場の人の立場に立った言動をすべきでしょう。

また、”当日朝の休み連絡”は賛否が分かれるところ。

確かに、当日朝の連絡は迷惑かもしれません。しかし、妊婦の体調はその日その日で違います。「明日は大丈夫!」と思っていても、朝目覚めてすこぶる体調が悪いことだってありますよね。急に体調が悪くなり休む可能性があることを、事前に上司に報告しておきましょう。

(3)仕事を振られる側の気持ちを考えて欲しい

「明日から7日間休みを下さい。」って、診断書片手に前日にいきなり申請してきた人がいる。シフト制の仕事なので急な休みは本当に困るけど、「つわりだから」と理解して何とかみんなで仕事を割り振った。でも、問題はその後!ろくなお礼もなしに「追加でさらに休みたい。」って…。心底イラつくけど、これって私がおかしいの?

(41歳・Tさん)

「明日からまとまった休みが欲しい。」このような”急な申し出”は職場に迷惑をかけるケースがあります。

  • 急につわりが酷くなった
  • ギリギリまで頑張っていて限界が来た

など、理由があったとしても、仕事を割り振られる側の鬱憤が溜まるのは仕方ないかもしれません。しかも、妊婦の申し出は断れないため余計にイライラするでしょう。特に、ギリギリの人員で仕事をしている職場は要注意です。

妊婦のつわり休暇は当然の権利ですが、周囲に対する感謝の気持ちは忘れてはいけません。

次では、つわりで仕事を休んだ時にどんな対処をすべきかお伝えします。職場の人が快く休ませてくれるよう、最低限の”妊婦マナー”を身に付けましょう。

4.つわりで仕事を休みすぎた時の5つの対処法

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)

「つわりで仕事を休みすぎたかも…。」このような場合、どんな対処をすればいいのでしょうか?5つのコツをお伝えします。

(1)母性健康管理指導事項連絡カードを持参

「つわりで休みすぎた…。職場の人にどう思われているだろう?」そんな不安を払拭するためにも、つわり休暇の申請には”母性健康管理指導事項連絡カード”を活用しましょう。

先にお伝えしたように、母性健康管理指導事項連絡カードは診断書のような正式な証明書です。あなたのつわりとそれに対する処置を医師等が示したものなので、誰も文句の言いようがありません。

  • 本当につわりなの?
  • サボりじゃないの?

このような声を一蹴するためにも、母性健康管理指導事項連絡カードを提出しましょう。

(2)休みを申請する時は【まとめて&早め】が鉄則

つわり休暇を取得する時は、 ”まとめて&早めの申請”が大事です。

休みの申請を小出しにすると、何度も業務調整をする必要があり職場の人に迷惑がかかります。また、【数日出社してまた休む】というサイクルを繰り替えしていると、「いつになったらつわりは終わるの?」と疑われる原因になることも。

ここは割り切って、まとめて2週間ほど休んでみてはいかがでしょうか?一概には言えませんが、2週間ほどあればつわりが落ち着くことも多いようです。

限界まで我慢して「明日から休みます!」というより、「〇日後から△日間休みます。」**と事前に申請する方が周囲の負担が少なくて済みますね。

(3)休み明けに菓子折りを持参

つわりで休むのは女性労働者の権利ですが、「休んで当然!」という態度では周囲の理解は得られません。

休み明けには菓子折りなどを持参し、感謝の気持ちを伝えましょう!つわり休暇明けは「どんな顔して出社すればいいんだろう…。」とドキドキしてしまいますが、感謝の品一つで雰囲気が和むことがあります。

先輩プレママさん達の中にも、お菓子を準備している人が多いようです。

(4)日頃から自分一人でも仕事がまわるようにしておく

日頃から自分一人で仕事がまわるようにておけば、休みに対してビクビクせずに済みます!

一人ではまわせない職種なら仕方ありませんが、そうでない場合は自分だけで仕事がまわせるように普段から”根回し”をしておきましょう。

  • 仕事の段取りを立てる
  • トラブル時の対処法を考えておく
  • 報・連・相を徹底する

など、先を見据えた仕事の仕方を心掛けましょう。

(5)番外編:つわりでも傷病手当は受け取れる

実は、つわりが理由の休職でも”傷病手当”は受け取れます。

  • 自宅療養や安静のみでは”治療なし”と判断されて傷病手当金は原則支給されない
  • 健康保険被扶養者、健康保険の被扶養者は傷病手当金の対象外
  • 医師の診断書が必要

などのの諸条件がありますが、正社員だけでなく、派遣社員・アルバイト・パートの方でも傷病手当金の対象者です。

 

パートだとつわりで辞めなきゃいけないのかな…。と思っていたけど、そうじゃないんだ!

あまりにもつわりが酷い場合には、傷病手当金を受け取って休職することも視野にいれましょう。