つわりで仕事を休んだ時、「職場の人に理解してもらえるかな…。」という不安が頭をよぎりますよね。特に、長引く休暇はプレママの悩みの種です。
本当にきついのに、サボっていると思われそう。休みあけに出社するのが憂鬱だなぁ。
そんな風に悩んでいる女性もいるでしょう。
そこで今回は、【つわりで仕事を休みすぎた時の対処法】を丁寧に解説していきます。
- この記事はこんな人におすすめ
- つわりで仕事を休んだ時、どんなことに気を付ければいいの?
- 職場の人の本音が知りたい。
- つわりで休む時に医師の診断書は必要?
- ”つわり休暇”について詳しく知りたい
このようなプレママさんは、是非続きをお読み下さい。
つわりは十人十色。人と比べられるものではありません。「妊娠してすみませんでした…。」そんな悲しい感情は抱かず、堂々と赤ちゃんとママを最優先の行動をとりましょう。
1.【体験談】つわりで仕事を休みすぎるのはNG?いいえ!赤ちゃん&ママが最優先
「つわりは病気じゃない。」このような言葉が頭が離れず、つい無理をしてしまうプレママさんもいるでしょう。でも、妊婦に無理は禁物です。無理をして出社し、大変な事態に発展した人もいます。
(1)【上の子の世話+つわり】で地獄をみたAさん
育休明けから半年後、上の子が2歳半の時に2人目の妊娠がわかりました。”育休明け直後の妊娠”で職場に言い出しにくく、誰にも言わずにつわりを乗り越えようとしたんです。
でも、これが大きな誤算!
1人目の時と違って激しい吐きづわりに襲われた私は、通勤もままならない状態に…。頭痛やめまいも激しく、仕事どころか上の子の世話もままならないような状況でした。
帰宅するなりベッドに倒れ込み、子どもの夕食はお茶漬けやオニギリを食べさせるのが精いっぱい。おむつが外れていなかったので、匂いを嗅ぐたびに吐いてしまい精神的にも限界でした。
それでも無理をして出社していたら、とうとう職場の廊下で盛大に嘔吐!沢山の人だかりができ、その流れで妊娠報告をすることになってしまいました。
上司からは「もっと早く言ってくれればよかったのに…。」と言われ、ごもっともだと反省しました。今思えば、仕事は休んで上の子の世話だけに集中すべきでした。(Aさん・30歳)
- ポイントcheck✓
- 1人目と2人目でつわりが同じ症状とは限らない
- 2人目の妊娠は【つわり+育児】のダブルパンチ
- 2人目の妊娠報告は”早め”が肝心!
1人目と2人目で、つわりが同じ症状とは限りません。安易に考えず早めに上司に相談しましょう。
特に、育休明け直後の妊娠は「気まずい…。」という思いが先行し、つい報告が後回しになりがちです。しかし、育休明け直後だからこそ”人員配置”や”仕事の割り振り”を急ピッチで再考する必要があるため、直属の上司だけでも早めに報告することをおすすめします。
(2)無理がたたり職場に救急車を呼んだBさん
私はつわりがひどいようで、医師からもできれば仕事を控えるように言われていました。
でも、現在の人員と仕事量を考えると「休みたいです。」とは言い出せず、赤ちゃんに「ごめんね。」と言いながら残業もしていました。そんなことを続けていたからでしょうか?仕事中にめまいがして倒れ、救急搬送されてしまったんです。
医師に「母としての自覚をもって。休むのも大事な仕事です。」と厳しく言われ、ハッと我に返りました。私のようにならないためにも、少しでも辛い時には休んで欲しいです。(Bさん・29歳)
- ポイントcheck✓
- つわりを甘く考えず医師の指示に従う
- 思い切って休むのもプレママの仕事
どこの職場でも ”つわりで休みにくい雰囲気”が多かれ少なかれあると思います。しかし、つわりで体調がすぐれない時は躊躇なく休むことが大事です。
ましてや、医師に休みを支持されたならそれを無視するのはご法度。自分のために、そして赤ちゃんのために、新しい命を守る行動をとりましょう。
(3)つわりで緊急入院したCさん
「つわりで休むんだ。私は普通に働いてたけど。」意地悪な先輩に嫌味を言われながらも、辛さに耐えられず1週間の休みを申請した矢先、緊急入院になりました。
私のつわりはとにかく吐き気との戦い。食事どころか水分摂取もままならず、入院中も何度も吐いていましたね。ムカムカしながら何とか眠りにつくも、また吐き気で目が覚める…。睡眠不足と胸やけでどうにかなってしまいそうでした。
妊娠するまでは、自分がつわりで入院するだなんて思いもよりませんでした。当時、嫌味を言われながらも休みを申請した自分を褒めてあげたいです。(Cさん・36歳)
- ポイントcheck✓
- 入院が必要なほど重いつわりもある
- 自分の体調に正直に!休むことを遠慮しない
信じられませんが、令和になった今もつわりで休むことに”嫌味”を言う人がいます。
結論から言うと、いじわるな発言は全て無視してOKです。弱っている時に追い打ちをかけるような発言に、いちいち気持ちを揺さぶられる必要なんてありません。Cさんのように自分の体調に正直に向き合い、正しい判断をして下さいね。
2.「つわり休暇」は女性労働者に認められた権利です
(1)「つわり休暇」とは?
令和の今でも、Aさん・Bさん・Cさんのように”つわりで休むことを後ろめたく思う人”は少なくありません。
- つわりで休むのは甘え
- つわりは病気ではない
- つわりは気分の問題じゃないの?
職場にこのような考え方をする人がいる限り、働くプレママは”我慢”をしてしまいますよね。
しかし、全ての働く妊婦さんに【つわり休暇】を取得する権利があります!
職場にこのような考え方をする人がいる限り、働くプレママは”我慢”をしてしまいますよね。
しかし、全ての働く妊婦さんに【つわり休暇】を取得する権利があります!
- つわり休暇とは?
- つわりが酷い場合に休める休暇制度
- 医師や助産師の指示があれば、職場に休暇制度がなくても休むことができる
- 男女雇用機会均等法で定められてる
厳密には、法律上【つわり休暇】という言葉が明文化されているわけではありません。しかし、男女雇用機会均等法では【妊娠中の女性労働者が保健指導・健康診査を受診するために必要な時間を確保すること】を義務付けています。
そのため、医師や助産師の指示がある場合、
- 妊娠中の通勤緩和
- 妊娠中の休憩や捕食
- 勤務時間の短縮や休業
など、事業主は妊婦を守る措置をとらなければいけないのです。
うちの会社には「つわり休暇」なんてないみたい…。
このように思い込んでいる人もいるかもしれませんが、医師や助産師の指導があれば、全ての働く妊婦がつわりで休むことが可能です。
次でご紹介する方法を参考に、つわり休暇を申請してゆっくり体を休めましょう。
(2)つわり休暇の取得には「母性健康管理指導事項連絡カード」を活用しよう
つわり休暇の取得に便利なのが、【母性健康管理指導事項連絡カード】です。
- 母性健康管理指導事項連絡カードとは?
- 医師や助産師の指示を記入できるカード
- つわりの症状や必要な措置を事業主に的確に示すことができる
母性健康管理指導事項連絡カードは、医師等が判断した”妊婦に講ずべき措置”を的確に事業主に示すことができます。
【つわり休暇】に関しても、医師等が必要と判断すればカードに明記してもらえます。しかも、妊婦がこのカードを提出した場合、事業者は記入された措置内容を無視することはできません。
母性健康管理指導事項連絡カードは、診断書のように正式な証明書なのです。
- 医師の指導内容を正確に伝えるのが難しい
- 体調が悪く話すのも辛い
このような場合、母性健康管理指導事項連絡カードを活用しましょう。
母性健康管理指導事項連絡カードがなくても、女性労働者の申し出で医師の指導内容が明らかなら”つわり休暇”は取得できます。でも、カードがあればよりスムーズに休みが取得できそうですね!
母性健康管理指導事項連絡カードの使い方
①以下のリンクから記載用紙をダウンロードする。(自治体によっては母子健康手帳に添付されている場合あり)
②記載用紙をかかりつけの産婦人科に持参する。(妊婦検診のタイミングでOK)
③医師等に症状を話しカードを記載してもらう。(¥2、000程度の費用が必要)
④職場にカードを提出する。