ところで、島根県の岩見智翠館高校というのは名門進学校で、おまけに野球部は甲子園に12回出場し、サッカーでも全国大会出場の経験があり、男子ラグビー部は、花園に32大会連続出場という輝かしい記録を持っているそうだ。

 そんな名門で、女子寮の風呂場の換気口にスマホを設置し、女子生徒を盗撮していただけではなく、生徒間で共有したり、一部は売買されたというスキャンダルが起きていると、文春が報じている。

 どうやら犯人は、野球部かラグビー部の人間らしいのだが、学校側の対応が遅々として進まないというのである。

 当然、警察にも届けて、捜査が始まっているようだが、3年生などはもうすぐ卒業してしまう。

 被害に遭った女子生徒の父親は、

「被害者が心の傷を抱えたまま自宅待機を続けている友達もいます。被害者が通学もままならず我慢している。学校側は『心の傷が癒えたら戻ってきてほしい』と簡単に言いますが、同じ学校の仲間に盗撮され、写真を売られていた可能性まである。こんな心の傷が、そう簡単に癒えるわけがないじゃないですか!」

 と憤る。当然だろう。

 学校側は、犯人が花形のラグビー部や野球部の人間だったとしたら、1年間の出場停止になることは間違いない。それを避けるために、いたずらに時間をかけているのではないか。そう思えるのだが。