また、愛美は37歳でがんを患い子宮を摘出。ステージではエネルギッシュな姿を見せているが、腰や背中にも痛みを抱え、舞台裏では膝を曲げるのもままならない。自身の引き際について考えてもいるようだ。

 愛美のファンネームは「星組」だが、星組の一人である長崎在住のスーさんも、大腸がんのステージ4と診断された。スーさんは警察官を定年退職後、旅先のストリップ劇場で愛美の踊りを見て、それ以来全国の公演を訪ねるなど、熱心に愛美の「推し活」をしてきた。しかし、スーさんの体調は年々悪化。愛美のステージ以外はロビーの椅子に座り、つらそうにうなだれていた。

 2022年5月、スーさんは愛美のホームである大阪、晃生ショー劇場で行われた彼女の誕生日イベントにも足を運ぶが、これがスーさんにとって愛美の最後のステージとなった。その後もスーさんと愛美は電話でやりとりをしていたものの、スーさんと連絡の取れない日が続くように。そして、スーさんの弟から愛美に、8月21日にスーさんが永眠したこと、「生前は、いろいろお世話になりありがとうございました。」とのメッセージが届いた。