◆家賃重視で選んだ築30年の木造アパート

「とにかく家賃を抑えたくて、あの頃は木造のアパートに絞って部屋探しをしていました。家賃にお金を持っていかれるなら、その分を貯金に回したくて。でも、あの隣人に出会ってから、考え方がすっかり変わりましたね」

 そう話すのは、世田谷区在住の河合奈々さん(仮名・32歳)。当時住んでいた築30年の木造アパートは、予算内で2階の角部屋。日当たり抜群でベランダが広めだったのを気に入り、内覧した奈々さんは即決したそう。

「私が引っ越した時には、全6戸の内半分くらいは空き部屋でした。その時は隣の部屋も空いていたんですけど、それから3ヶ月くらい経った頃に隣人が引っ越してきて。その時の隣人が、ちょっと……」