「産後の妻が寝てばかりで困っている。」、「家事が適当すぎて嫌気がさす。」そんな不満を抱えたパパは、実は少なくありません。
しかし、時代はもう令和。こんなセリフを吐こうものなら、非難されるのが想像に難くありません。
- 産後のママは大変だからパパは我慢するのが当たり前
- 産後の恨みは一生!妻への配慮を忘れるな
など、「産後のパパは我慢するのが当たり前!」という風潮が浸透した今、自分の本音を誰にも言えずパタニティーブルーになる夫も少なくありません。
そこで今回は、産後のパパ達の苦労に大注目。パパを蝕むパタニティーブルーの実態や、産後妻と関係を改善する方法など、子育て中のパパの悩みを軽減する情報を集めました。
結婚10年目!産後の夫婦危機を乗り越えた、私達夫妻のアドバイスも掲載しています。
- この記事はこんな人におすすめ
- 産後妻のかわりように戸惑っているパパ
- 子どもが生まれてから夫婦喧嘩が絶えない人
- 産後妻が怠けているようにみえるパパ
- ストレスが溜まっている新米パパ
- 家族で幸せになりたい全ての人
子どもの誕生は幸せな反面、夫婦関係の大変革期です。この数年を乗り越え、パートナーとさらに強い絆を結びましょう。
1.【実録】産後の妻に不満を抱える夫達
まずは、産後妻に不満を抱える夫の意見をみていきましょう。
(1)産後の妻が寝てばかり!家事が疎かになっている
”産後の妻が寝てばかり。朝ご飯の茶碗もシンクにたまったままだし、洗濯物も畳んでいません。ちょっとでも意見すると「産後だから。」と言うばかり。ついに我慢の限界がきて、「いつまで産後って言うつもりなんだよ!?」と言ってしまいました。”
(42歳・Dさん)
はい。SNSで呟こうものなら総攻撃に合いそうな体験談ですね。実はこれ、私の夫の話です。(笑)
忘れもしない産後4ヶ月の頃、心身共にボロボロの状態で育児をしている私に「いつまで産後って言うんだよ?」と言い放った夫。もう10年以上前の話ですが、衝撃的すぎてその当時の状況を鮮明に覚えています。今こうして書いていても、あの時の苛立ちがよみがえってくるほどです。(笑)まさに産後の恨みは一生ですね。
おっと、今回はパパ側の意見を書く主旨でした。当時のパパの気持ちを改めて聞いてみたところ、こんな意見が返ってきました。
- 毎日家が散らかったままで安らげなかった
- 一日中家なのに簡単な家事すらできない理由が分からなかった
- 寝てばかりで怠けているように思えた
- 育児の大変さが分かっていなかった
そして最後に、
今思い返すと、僕が父親になりきれてなかったかも。
そんなことをポツリと呟いていました。
赤ちゃんが生まれてすぐに”完璧な父親”になれる人なんていません。生活環境やリズムの変化に戸惑いながら、何年もかけて父親になるのが男性なのでしょう。
(2)産後に妻の性格が変わった!冷たい態度に萎える
”産後の妻がまるで別人!騙された気分です。その辺の父親より育児参加しているつもりだけど、全然認めてもらえない。口を開けば僕への文句ばかりです。夜の営みもずっと拒否されていて、夫婦でいる未来が見えなくなってきました。冷たい態度に愛情も萎えます。”
(38歳・Fさん)
「産後の妻が別人のように冷たくなった。」性格が変わってしまったかのような妻の言動に、頭を悩ませているパパは大勢います。かつて愛した妻はどこにいってしまったんだ…?そんな悲壮感さえ感じる人もいるでしょう。
- 産後の女性はホルモンバランスが乱れ攻撃的になっている
- ママは育児にかかり切りで余裕がない
など、妻が冷たくなった原因を”頭では理解しているつもり”でも、実際に冷たくされると悲しく寂しい気持ちになりますよね。
(3)産後の妻の言動にイライラMAX!何を言ってもケンカ
”とにかく、何を言っても喧嘩になる。「どうして私だけ母乳が出ないんだろう…。」と言われたので、「ミルクにしたら?」と言ったら「あなたは何も分かってない!」と怒鳴られた…。妻を怒らせないように、家で気を遣う生活に疲れました。”
(38歳・Oさん)
産後の女性はホルモンバランスが乱れ、自分でもコントロールできないほどナイーブです。
例えるなら、産後の女性は子どもを抱えた雌ライオンと同じです。
産後のママの脳では「赤ちゃんが可愛くてたまらない!」と思うように信号が出されます。(オキシトシンの分泌)そのおかげで子どもを愛し育てることができるのですが、パパにとっては少し困った側面もあります。
「子どもを守る!」という気持ちが強すぎる余り、父親が邪魔になってしまうのです。この状態は、産後のガルガル期とも言われています。
う~ん。つまり、男性は耐えに耐えて我慢し続けるしかないのか?
確かに、そんなパパの気持ちも分かります。
- 産後の妻には優しくしなければいけない
- ガルガル期の妻には気を遣うべき
- 子どもが小さい時期だけなんだからパパは我慢すべき
など、”産後ママ優遇説”にウンザリしている人もいるでしょう。このような人に知って欲しいのが、次章でご紹介する”産後クライシス”の話です。↓↓↓
2.産後クライシスは夫婦関係の”分かれ道”
(1)産後クライシスとは
「産後クライシス」とは、【出産後に夫婦間の愛情が急速に下がる現象】を指す言葉です。
特に、【妻➡夫】に対する愛情低下は著しく、「夫を本当に愛していると実感する」と実感する妻は、子どもが2歳の頃には34%しかいません。夫の51.7%と比べると、夫婦間で愛情の深さに大きな溝ができていることが分かりますね。
- 子どもを産んでから夫を愛せない
- 産後、夫に触れられると鳥肌が立つようになった
- 子どもを産んで以来、夫との性交渉が考えられなくなった
- ささいなことで夫に苛立つ
- 出産前はラブラブだったのに、今は喧嘩が絶えない
など、辛い状況を抱えている母親が大勢います。しかも「自分でも、なぜこんなにも夫が嫌いなのか分からない。」という女性が多いのも現状です。
”夫婦関係の分かれ道”とも言える産後クライシスに、どう対処すればいいのか?次章で詳しくみていきましょう。
(一部引用:PRIME|産後クライシスは漫画で解決!セックスレス・愛情枯渇…激動の夫婦関係を描く6作品)
(2)産後クライシスの正しい対処法
産後クライシスを乗り越えるには、家族の状況を客観的にみることが大事です。
- 自分達の状況を冷静に分析してみよう!
- なぜ私達夫婦はこんなにも仲が悪くなってしまったのか?
- 妻は夫のことをどう思っているのか?
- 夫は妻のことをどう思っているのか?
- セックスがしたくない理由は何なのか?
- 夫婦関係をどうしたいのか?
など、今の状況を夫婦で冷静に話し合ってみて下さい。そうすることで、お互いの気持ちを理解することができます。
産後クライシスを乗り越えるには”パパの我慢が不可欠”、”とにかく妻優先”という風潮が浸透しつつありますが、決してそうではありません。
妻>>>夫ではなく、夫婦対等な立場で話し合うことが大事なのです。
妻に遠慮して我慢し続けるのが、産後クライシスの正しい対処法ではないんだな。
しかし、「妻を助けて仕事もバリバリこなさなければ!」と無理をしてしまうパパも少なくありません。
イクメン・子育てパパ・育児パパ、そんな言葉に翻弄され、知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまい”パタニティーブルー”に陥る男性もいるようです。↓↓↓