◆良かれと思ってごちそうしたのに…
また、悲しいかな、女性上司からの誘いがセクハラ認定されてしまうことも。
「男性だったら、女性よりも接待や飲み会でお酒の交流がどうしても必要になるじゃないですか。だから、新人くんに『飲みニケーションもビジネスマンとしての必須条件!』といって教育がてら飲みに誘ったり、休日出勤のときには良かれと思ってご飯をごちそうしていたんです。2人きりが多かったけど、別にとくに意図はなく。
でも、何度か断られるようになって、新人くんも病欠が続いたとき、同期の男性社員から『そろそろ手加減してやってくれないか?』って言われて……」(34歳・女性 金融系)
何でもこの新人は、女性の上司から「何度断っても、しつこくデートに誘われる」と、男性社員に相談していたとか。
「これが、私が20代だったら普通に許されたんだと思います。ちょっと肉食系な女性だなって、それで終わってたでしょう。でも30歳を超えて男性部下に同じようなことを言うと、そこに立場や“上司としての強制力”を相手が勝手に感じちゃうから、セクハラになると。
ましてや最近の若い子は好んで上司と飲むことも少ないですし、プライベートと仕事を分けたがるので余計うっとうしかったのかも知れません。今まで私も上司に同じように教育してもらってきたんですけどね……」
世代間のギャップも重なり、こちらがそのつもりじゃなくても相手が不快に感じたらその瞬間に“セクハラ”になってしまう……。男女性別関係なく繊細な問題のようです。