◆売れない漫画家から名解説者へ

 イエナガはなかなか連載が決まらない漫画家に違いないが、ひとたび口を開くと超豊富な知識量に裏打ちされた語りで名解説者になる。15分の番組だから、売れない漫画家から名解説者への切り替えはさっと行われるのだが、これが町田啓太のカッコよさをさらに引き立てる。

 漫画的なイラストによって図解される解説中、要所要所でカメラ目線になって、渾身の決め顔を入れてくる。

 町田君の鬼爽やかスマイルを見せられては解説どころではないのだけれど、このイエナガというキャラクター、カメラ目線の決め顔の通り、かなりキザな印象を与える。それなのに全然嫌味な感じがしないのがやっぱりそこは町田君の品の良さが滲み出ているからだ。