そしてこのところ地上波でCMが打たれていたのは、累計興行収入50億円を超えた嵐のライブフィルム『Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』のプライムビデオ独占配信(2023年1月20日から)だ。
現在シーズン5が放送中のジャニーズの人気ドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)も、アーカイブ配信は当初、放送局が運営するFOD以外はNetflixのみだったが、これも2021年の夏からAmazonプライムビデオでも配信されるようになっている。NetflixはすっかりAmazonに牙城を崩されたようだが、なぜジャニーズ事務所はAmazonにシフトしているのか。
「ひとつは会員数。日本での有料配信はアマプラのシェアが圧倒的で、2位のNetflixはアマプラの半分以下といわれています。当然、同じような条件であれば、ずば抜けたシェアを誇るアマプラに出すほうを選ぶでしょう。プラットフォーマーは独占コンテンツを多く集めたいですから、Amazon側もジャニーズにいい条件を出したはずです。
また、アマプラがAmazonのサービスであり、ジャニーズと“相性”がいい点も挙げられます。ジャニーズはいまだにほとんど音源のデジタル解禁をしておらず、CDなどのフィジカルの販売数が圧倒的ですが、Amazonはその重要な販路のひとつ。Amazonにとってアマプラにジャニーズのコンテンツが増えることは相乗効果を生み出しやすく、お互いにとってメリットのある話となるわけです」(音楽業界関係者)
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