『ねほりんぱほりん』元K-POPアイドル練習生、「倒産でデビュー白紙」「違約金100万円を取られる」

 練習生になれたものの、今は別の道を歩む2人。その理由はというと、キムさんは事務所の倒産、ななこさんは事務所の急な方針転換だった。

 キムさんは一度、デビューが決定。社長に「来月から音楽番組に出るから準備しておいて」と言われていたが、当月になっても音沙汰なし。そのうち突然、事務所の電気がつかなくなり、プロデューサーから「お前たちの社長は刑務所に行った」と知らされたそう。事務所は金銭問題で倒産していたことも同時に教えられたという。「もうTT(TWICEのTTポーズ)」と明るく振り返るキムさん。結局、自分たちではどうもできず解散に至ったそうだ。

 ななこさんも、事務所から「もうちょっとでガールズグループのデビューがある」「君がデビューに一番近い」と聞かされていたが、一転白紙に。「男の子の中で知名度ある方が2人入ってきて、その子を先にデビューさせようっていうので、事務所が女の子から男の子にシフトしちゃって」と事情を語った。韓国の芸能事務所は、男性グループと女性グループのデビューは数年おきであることが多いという。数年後もデビュー組でいられるのか不安になったななこさんは、そこで辞めることを決意した。

 2人とも“事務所都合”での撤退とも見えるが、ななこさんの場合は自己都合扱いに。韓国では、レッスン代・宿舎代・美容代などすべて事務所が払ってくれるが、自己都合で辞める場合は違約金を支払うという恐ろしい掟がある。ななこさんは「100万円を超える額」を請求されてしまったそう。「1カ月以内に払えって言われた」という冷たさに驚くが、ななこさんの頑張りを見ていた母親が払ってくれ、帰国できたという。

 そんなななこさんいわく、「自分を犠牲にしてまでも完璧であり続けられて、運をつかめる方がK-POPアイドルなのかな」。華やかなデビュー組の背後には、数えきれないほどのキムさん、ななこさんのような人がいるのだろう。今後、K-POPアイドルを見る目が変わってしまうことは避けられない。