育児と仕事の両立を叶えるには、なによりバランス大事。どちらか一方に比重が偏ると、途端にママのしんどさが増してしまいますよね。
フルタイムワーママに限界を感じている。もう少し仕事のウエイトを下げたいな…。
このようなモヤモヤを抱えたまま、嵐のような毎日をなんとか切り抜けているワーママもいるようです。
今回は、”仕事と育児のバランス”に迷っているワーママ向けに【時短正社員のススメ】を提案します。
- この記事はこんな人におすすめ
- 時短正社員と正社員の違いが知りたい
- パートとは何が違うの?
- 時短正社員になると年収は減るの?
- 時短正社員になる方法が知りたい!
時短正社員は、文字通り正社員のまま時短勤務ができる夢のような制度。子育ても仕事も欲張りたいワーママに、ピッタリな働き方です。
働き方に悩んでいるワーママは、時短正社員を目指して転職活動を始めてみませんか?
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1.そもそも「時短正社員」とは?
まずは、時短正社員がどんな制度なのか?詳しくみていきましょう。
(1)フルタイム正社員より労働時間が短い
時短正社員の一番の特徴は、フルタイム正社員より1週間の所定労働時間が短いという点です。
男女問わず仕事を持つのが当たり前になった今、意欲や能力があるのに長時間働くことが難しい人が多くいます。
- 育児と仕事を両立したい
- 介護をしながら働きたい
- 定年後も仕事を続けたい
- パートタイムだがキャリアアップを目指したい
このような人材が正社員を諦めることなく、仕事を続けられる制度が「短時間正社員制度」(時短正社員)なのです。
(2)正社員と同等の待遇が受けられる
「短時間正社員制度」(時短正社員)の労働条件は以下の通りです。
- 短時間正社員制度の労働条件
- 雇用形態:正社員
- 労働契約:期間の定めのない労働契約
- 労働時間:フルタイム正社員と比較して、1週間の所定労働時間が短い
- 社会保険:適用
- 賃金等の待遇:同種のフルタイム正社員と同一の時間賃率、賞与・退職金等の算定方法
ご覧になって分かるように、時短正社員の待遇は、勤務時間以外ほぼ正社員と同等です。
①給与・賞与
時短正社員の給与は正社員の算出方法と同じです。労働時間が短いため正社員より給料は下がりますが、賞与を受け取ることができます。賞与の計算方法は、時短正社員の基本給ベースで計算されます。
②社会保険・雇用保険
時短正社員は、社会保険(健康保険・厚生年金保険)が適用されます。※また、所定労働時間が週20時間以上かつ6ヶ月以上の継続雇用が見込める場合は雇用保険も適用されます。
このように、「短時間正社員制度」(時短正社員)は”労働者”にとって非常にメリットが大きい制度のように見えますが、実は”雇用者側”や”社会全体”にも役立つ制度です。
超高齢化社会が目の前に迫った今、日本の労働人口は減少する一方です。【働きたいのに働けない人】の労働環境を整えることは労働人口減少をくい止め、ひいては企業競争力の向上を通じた経済環境の改善にもつながるのです。
時短正社員は社会全体や会社のためにもなるんですね。「時短正社員だから…。」と引け目を感じる必要なんてないですね!
※健康保険・厚生年金保険適用には条件があります。詳しくは、厚生労働省|短時間正社員制度導入支援マニュアルをP.38をご覧ください。
2.【パートvs時短正社員】どちらが有利?ママが時短正社員になるメリット
さて、育児と仕事が両立できる働き方として【パートタイム】を選択している人もいるでしょう。しかし、時短正社員の方が圧倒的にメリットが多いようです。
(1)パートvs時短正社員:子どもとの時間は同レベル
パートと時短正社員と比べると、【子どもとの時間】は同じくらい確保できると言えるでしょう。
時短正社員の勤務時間は、法律で規定されているわけではありません。会社の規定により異なりますが、概ね以下のようなパターンが多いようです。
出勤時間 | 退社時間 | |
---|---|---|
勤務時間パターン① | そのまま | 2時間早める |
勤務時間パターン② | 1時間遅らせる | 1時間遅らせる |
勤務時間パターン③ | 週3日1日8時間勤務 |
例えばパターン①を選択した場合、元々9時-17時勤務なら15時に退社することができます。ワーママにとって、15時に退社できるのは大きなメリット。家事育児に余裕が生まれ、子どもとの時間がグッと増えそうですね。
対するパートは、勤務時間を自由に組むことができるのが特徴。時短正社員と同様に、子どもとの時間を確保しやすいといえるでしょう。
(2)パートvs時短正社員:仕事の責任=パートの方が軽い?
仕事の責任が時短正社員よりパートの方が軽いかどうかは、ケースバイケースです。
時短正社員は、勤務時間が短いですがあくまでも”正社員”です。フルタイム正社員時代と変わらない業務を担っている人も多く、「時短で帰宅しても、結局夜に残務をしている。」というケースも少なくありません。
しかしその一方で、「補佐的な業務しか任せてもらえず、疎外感を感じる。」という人もいるようです。。このような場合、やりがいが感じられずモチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。
時短正社員になっても正社員時代と同じ業務をこなすかどうかは、会社の体質にも左右されます。
- 会社が時短正社員の負担減のために配慮している
- 時短正社員には責任ある仕事を任せられないという風土がある
- 会社が時短正社員の雇用に慣れていない
このような場合は、自分が思い描いた理想の時短勤務ができないかもしれません。上司に相談しても改善しない場合は、時短正社員のまま転職することも視野にいれましょう。
(3)パートvs時短正社員:福利厚生=時短正社員の圧勝?
2020年4月の「パートタイム・有期雇用労働法」の改正に伴い、正社員とパートに待遇差を設けることが禁止されました。
一億総活躍時代を迎えた今、非正規職員の数が増え、アルバイト・パートの従業員数は1,400万人以上にもぼります。(2021年7月時点)このような状況を受け、正社員と同じく福利厚生を利用できるように法が変化されたのです。
しかし、パート従業員が福利厚生を受けるには様々な条件があります。
- 一週間の所定労働時間が20時間以上
- 賃金月額が8万8千円位以上
- 勤務期間が2ヶ月以上
- 従業員数が101人以上
などの条件をクリアしなければ、パート従業員が福利厚生を受けることはできないのです。
2020年4月の法改正以前に比べれば、パート従業員の待遇は大きく改善されました。しかし、時短正社員と同等とはまだ言えない状況かもしれませんね。