「Habit」は、昨年のレコード大賞に輝いている。下世話なロビー活動が物を言うと囁かれる同賞だが、だからこそセカオワの受賞は際立った。ピークから10年が経ち、それでもちゃんとヒットを出し、さらにレコ大も受賞した。この状況でしっかり結果を出したのだから、素直にすごいと思う。
そして、2位にはBialystocks「灯台」がランクイン! これはいい。筆者にとっても推しのユニットだ。彼らの曲はFMでよく掛かり、耳にするたび「ん、良さげ?」と作業の手が止まるのが常だった。琴線に触れる未知のバンドがまだ残っていた感、というか。
「灯台」を聴くと、昔どこかで聴いたことのある気持ち(ポジティブな意味で)になる。少し、King Gnu「白日」やTempalayを想起させる曲展開だ。しかし、彼らは他の曲もいい。もし気になった方は、彼らの「日々の手触り」「Upon You」「はだかのゆめ」などもチェックしていただきたい。ビアリのルーツにはキリンジがいる気がする。
あと、「灯台」の終盤には「こんな声、生歌で出るのかよ!?」とツッコみたくなる高音ボーカルが出てくるが、実は彼らは生歌がうまかったりする。そういう意味でも、ビアリは実力派だ。
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