他にも、2021年公開の『カウンセラー』の酒井善三監督がいます。村シリーズで共同で脚本を手がけていただいた保坂大輔さんからお薦めされて、これは凄いとなりましたね。
ーーそれら若手の監督のことを失礼ながら存じ上げなかったので、ホラー映画ファンとして、しっかり追いたくなりました。
清水 そのように、若手で実力のある監督はいるのですけどね、なかなか気づかれない現状を考えるとやはり、ホラーが流行ってるとはいえない。僕も推薦するなどして、なるべく力にはなれるようにしたいですね。一方、メジャーに公開されている映画で「なんでこんなにひどいものが世に出るんだ」と、文句を言いたくなる例も山ほどあったりもします。
ーーそれは、若手で努力をされている監督の映画をたくさん観ている清水監督ならでは、なのだと思います。
清水 我ながら本当によくないと思うんですけど、その文句を言いたくなる映画について、検索をしちゃうんですよ。調べれば調べるほど、「自分の映画もこうやって言われたり調べられたりしているんだろうな」って、ブーメランとして返ってくるので、怖いんですけどね。
実際『呪怨』の、オリジナルビデオ版の時にも、心無いことを言われまくりでしたよ。僕はあまり気にしないほうですし、気にしたら作れないですよね。でも“村”がシリーズ化されて「『犬鳴村』でやめときゃ良かったのに」という声もあったのは、悔しかったですね。
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