アスペルガー症候群とギフテッドの違い
アスペルガー症候群とは、他人とのコミュニケーションや社会性に障害があり、対人関係に支障を来してしまう発達障害を指します。
アスペルガー症候群が持つ特徴の中には、
- 感情の起伏が激しく、制御出来ない
- 集団行動が苦手で、対人コミュニケーションに困難がある
- 敏感で、大きな音が苦手
- こだわりが強すぎる
など、ギフテッドの持つ特徴に似ているものも。
ギフテッドは高い能力を持ちますが、こだわりが強く周りから孤立し、対人関係に悩んでしまうケースも多くあります。
アスペルガー症候群と診断された中でこだわりの強さを示す子どももいるので、両者はよく似ているように見えますね。
しかし厳密にいえば、アスペルガー症候群の子どもはこだわりが強いことから才能を見つけていきますが、ギフテッドは才能からこだわりが生まれるという考え方の順番が異なります。
両者の違いはそれほど明確ではなく、ギフテッドの定義もまだはっきりとしたものは存在していません。
そのためアスペルガー症候群とギフテッドの違いについては、これからも変化していくでしょう。
ギフテッドの顔立ちは特徴がある?
全てに当てはまるとは言えませんが、ギフテッドの顔立ちには中性的な特徴を持つ子どもが多いと言われています。
それは見た目だけでなく、常識や性別にとらわれない自由な考えがあるためでしょう。
ギフテッドは中性的な心理的思考を持っていて、女の子であれば男の子が好むような趣味をしたがる傾向があり、その逆も然りです。
性別に関係なく、好きなことや得意なことに注力する傾向があります。
ギフテッドにはひとつの分野だけでなくマルチに活躍している方も多く、そんな方々は世間の常識にとらわれません。
また、中性的な顔立ちだけでなく、肌がきれいですっきりとした顔立ちの特徴を持っているとも言われています。
美男美女が多いという見解もありますが、抽象的な見解なのでこちらも全てのギフテッドに当てはまるとは言えません。
こちらもギフテッドの定義の変化によって変わる可能性がありますね。
ギフテッドの親は大変!
ギフテッドは世界でも未だ定義が曖昧で、分からないことも多くあります。
日本では「天才児」というイメージが強いため、漠然と羨望の対象になりがちです。
しかしギフテッドは一部の才能が突出している一方で集団生活に馴染めず、学校や社会で苦労しやすい点も持ち合わせています。
日本は今でこそ少しずつギフテッドの認識が増えつつありますが、現在もアスペルガー症候群や発達障害などの病気として扱われることも多いのです。
アスペルガー症候群の診断を受けたあとに、実はギフテッドだと分かったというケースも実際にあるといいます。
彼らは学校の授業が苦痛で受けられず、周りから「面倒な子」扱いをされてしまうことも。
ギフテッドの子どもにとって、すでに理解している内容を授業で受けなければならないことが苦痛で、他の子どもと合わせるのが難しく、集団で孤立してしまうことで悩む事例もあります。
さらに興味のない科目の成績が平均以下であれば、学校では「嫌いな科目の出来が悪い子」として扱われてしまうでしょう。
とても繊細で、ちょっとしたことでひどく落ち込んでしまうなど感受性が強すぎる特徴も持っています。
「どうしてうちの子は普通のことが出来ないの」「とにかく目立たず普通にしてほしい」と願う親の思いを否定は出来ませんが、そのために子どもの貴重な才能をつぶしてしまうのは避けなければなりません。
しかし周りに合わせることを美徳とする日本では、いじめの対象になってしまうことさえあります。
ギフテッドに関してはまだまだ認知、定義が追いついていないのが現状です。