「誰かの女が受付やっていたりする」。確かに地下ライブは女性の存在が異常に珍しく、スタッフが女性だと隙を見て芸人が立て続けにアプローチしてきて、すぐに芸人と付き合うイメージは強い。その日のライブの打ち上げで、受付スタッフがそのまま持ち帰られているところを目撃したこともある。中には3カ月ごとぐらいに彼氏が変わっていくスタッフもおり、その女性が受付をやっているライブに彼氏が何人も出演している事もあった。そして、受付の女性もお笑いファンなので、男をとっかえひっかえして幸せそうにしている。幸せならなによりですが。

 その女性はどれだけ美人なのかとも思うかもしれないが、そういうことではなく、女性との出会いがなさ過ぎ、渇き過ぎた地下ライブに出演する男芸人が群がるのだ。散々砂漠を歩いて見つけた泉かのように。そして、時にはスタッフとは思えないぐらい露出の多い格好をして、芸人を誘惑してくる人もいた。打ち上げで、抱かれた芸人の数を自慢するスタッフもいた。積極性の高さが日本人離れしていた。

 私は、マヂカルラブリーが結成したばかりの時に出演していた地下ライブのMCをやっていたので、マヂカルラブリーが組んですぐに会場を揺らしていたのはトラウマレベルで凄かった。ランジャタイも当時は声も小さく、受ける時と受けない時が1か100ぐらい違った。

 そして、地下ライブと言えば「中野Studio twl」という劇場の話に。15年ぐらい前はお笑いライブが少なく、若手だと、そのtwlにお世話になる事が多い。当時は「魔法のiランド」というHPでチケット予約を受け付けていた。