4.ボックスタイプ?屋根付き?トイレの種類
トイレの種類には、シンプルなボックスタイプや屋根付きのタイプがあります。屋根付きのものは、ホコリが入りにくい、砂が周囲に飛び散りにくい、といったメリットがあるうえに、より猫がパーソナルな空間を保つことができますが、臭いがこもりやすくなる可能性や、トイレの使用に飼い主さんが気が付きにくいというデメリットもあります。
ボックスタイプの方が通気性は良く、砂の交換や掃除もスムーズにでき排泄物の観察もしやすいでしょう。
また、二層式になっているシステムトイレもあります。猫の好みや飼い主さんのお手入れのしやすさなどで選んでみてください。
狭すぎない?トイレのサイズ
猫にとって理想的なトイレのサイズは、体長の1.5倍ほどと言われています。トイレの中でクルリと方向転換ができるほどの余裕があると良いでしょう。迷ったら大きい方を。成長したら買い替えを心がけてください。
子猫でもまたげる?トイレの出入口
体の小さな子猫でもスムーズにトイレに出入りができるよう、トイレの出入り口は低めに設計してあるものがよいでしょう。
愛猫の好みは?トイレの砂
猫のトイレ用の砂には、鉱物から作られたものや紙製・木製のものなど、さまざまな種類が市販されていて、それぞれの性格によって好みが分かれます。
はじめのうちはお試しでいろいろと使ってみたり、トイレの数を増やして使い分けたりしながら愛猫の好みを見つけていくと、より快適なトイレづくりが叶うでしょう。砂を変更するときは一度に全てを変えるのではなく、すでに匂いがついている砂をやや残しながら変えていくことも大切です。
しっかり排泄物を隠せる?トイレの深さ
猫は生まれ持った習性から、自分の排泄物を隠そうとします。トイレでも思うように隠すことができるよう、十分に砂を敷き詰められる、ある程度の深さがあるものを選びましょう。
中に入れる砂の量は、排泄を隠した後でも底が見えることのない5cm以上が目安です。また、トイレのフチが少し丸みを帯びているなど、隠す際に砂が飛び散らないような設計になっていると、飼い主さんにとっても便利です。
お手入れは簡単?トイレの形
前述にもあるように、猫にとって不衛生な場所は大きなストレスになります。いつでも簡単にお手入れができるようなシンプル設計のトイレをおすすめします。
5.子猫のトイレの適切な環境は?
食事場所や寝床から適切な距離を保つ
トイレと同様に、食事をする場所や寝床は猫にとってホームテリトリーの1つです。それぞれをしっかりと確立させることが大切なため、この3つはある程度の距離を持って設置しましょう。
快適な室温を保つことができる場所
できるだけ静かな場所を選ぶことは大切ですが、室温・湿度が高いような場所はニオイがこもりやすく、トイレには適切ではありません。できるだけ風通しがよく、適切な室温が保てる場所を選びましょう。
トイレの数は、飼育数+1個
飼い主さんの外出時など、すぐにトイレ掃除をしてあげることができないときのために、トイレは1つ多く設置しておくのが良いでしょう。多頭飼いの場合は、まずは1匹に対して1つのトイレが基本。さらにプラス1つで緊急時の備えとするのが理想的です。
6.子猫の健康のために!おしっこチェックの習慣を
猫は、腎臓病をはじめとした泌尿器疾患にかかる確率が非常に高い動物です。症状の1つとしておしっこの量や色などに異変が見られることがあるため、その状態を確認することで、万一の病気の早期発見につながる可能性も。日頃から愛猫の”おしっこチェックを”習慣とするのがおすすめです。