犬のように散歩へ出たり、公園で遊ぶこともあまりない猫に、シャンプーは必要なのでしょうか?
もし必要な場合は飼い主さんでもできるの?
そんな、猫のシャンプーについてのギモンを解決!
おすすめの猫用シャンプーもご紹介します。

1.猫にシャンプーは必要?

猫は日常的に毛づくろいをするため、自らきれいな体を保つことができる動物です。
そのため、どの猫にも必ずシャンプーが必要なわけではありません。

しかし例えば、元々あまり毛づくろいをしない猫や、肥満や病気などで自らの毛づくろいが行き届かない猫、スプレー行為などでお尻まわりが汚れてしまいがちな猫などは、きれいにシャンプーをしてあげると良いでしょう。

2.猫のシャンプーのやり方

【トリマー監修】猫へのシャンプーの必要性とは?具体的な方法や頻度は?おすすめ人気商品も発表!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

STEP1:シャンプー前にブラッシングと爪切り

シャンプー前にはブラッシングで毛玉を取り、毛の絡まりをほぐしてあげましょう。
毛並みが整いシャンプーがスムーズになるのはもちろん、ブラッシングだけでもある程度の汚れが落ちるため、シャンプーの泡立ちが良くなります。
また、万一猫が興奮した場合に飼い主さんがひっかかれてしまうことのないよう、爪も切っておきましょう。

STEP2:体を濡らす

スポンジや泡立てネットを使いながら、泡水(水分の多いシャバシャバした状態の泡)を腰から背中・おしり・後ろ足と、顔から離れた部位から濡らしていきましょう。泡水を使用することで、すばやく皮膚を濡らしながら皮脂汚れを浮かすことができ、その後のシャンプーがスムーズになります。

お腹は下から少し身体を持ち上げ、泡水を浸透させていく、もしくはシャワーヘッドを腹下から上に向けて濡らしましょう。
お湯の温度は36~38℃と、人間のシャワーよりもぬるめに感じる程度が適温です。

STEP3:シャンプーで洗う

次にシャンプーで体を洗っていきます。洗う順番は、体を濡らしたときと同様に。
ツノが立つほどのしっかりとした泡で、マッサージするようにやさしく泡で包み込みます。
皮膚トラブルの原因になるので、決してゴシゴシと洗わないように。

お尻まわりも丁寧に洗っていきますが、尻尾には皮脂腺がありベタベタしている場合もあるため、状態によっては無理にシャンプーはせずに動物病院へ連れていきましょう。
目にシャンプーが入らないよう顔にはシャンプ―は付けず、ガーゼなどを使って拭いてあげればOKです。

STEP4:シャンプーを洗い流す

シャンプーを洗い流す工程は一番大切です。皮膚にシャンプーが残らないようにしっかりと洗い流しましょう。
シャワーを高い位置から低い位置へ流すようにすると、効率良く洗い流すことができます。

STEP5:乾かす(タオルドライ&ドライヤー)

猫の体を吸水タオルで包み、やさしく押さえるように水分を吸ったうえで、水気を十分に拭き取ってあげましょう。肉球の間や耳の先、顔周りなどの細部は、ペーパータオルを使用するときれいに拭き取れます。ほぼ水分が拭き取れたら、ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。

ドライヤーは人間用のものではなく、猫や犬に使用できるペット用のものを。目に直接風が当たらないよう、顔はタオルドライのみでもOKです。

3.猫のシャンプーをする際の注意点

【トリマー監修】猫へのシャンプーの必要性とは?具体的な方法や頻度は?おすすめ人気商品も発表!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

できるだけ時間をかけずに

猫にとってシャンプーはストレスのかかるものです。できる限り猫に負担をかけないよう、シャンプーは手短に済ませるようにしましょう。
飼い主さん一人ではスムーズにできないようであれば、家族と一緒にやってみるなど工夫が必要です。

無理強いしない

猫が極端に嫌がり暴れるようであれば、無理はせずにシャンプーをするのは控えましょう。
洗濯ネットに入れるといった手段もあるようですが、余計に恐怖心をあおり、嫌な記憶にも残ってしまいますのでおすすめできません。

シャワーにこだわらなくてもOK

猫がシャンプーを嫌がるときは、シャワーの水流や音に驚いているケースもあります。
その場合はシャワーにこだわらず、バケツ型をしたペット用のミニバスに入れる方法でもOK。温かいお湯につかりながらゆっくりと手でお湯をかけてあげるだけでも、ある程度の汚れは落ちますし、次回以降のシャンプーの練習にもなるでしょう。