◆「三代目JSB」メンバー7人の“充電期間”

 LDH不出場については、その理由や解説記事などがネット上に出回り尽くしているので本稿で今さら云々言うつもりはない。

 ただやっぱり年の瀬に、LDHの大黒柱である「三代目JSB」を見られないのは個人的には寂しい。2012年、7thシングル『0~ZERO~』のリード曲「花火」を引っ提げて紅白に初出場して以来、2018年末まで7年連続出場だった「三代目JSB」。でもこのグループのすごさは、紅白出場有無ではとても語りきれないところにある。

 ひと言でいうなら、ダンス&ヴォーカル体制の伝統に根ざしながらメンバー7人全員が抜きん出ていることである。デビューから丸12年が経過し、13年目に入った今、メンバーはそれぞれソロ活動を展開し、全員が全員ソロでも大きな基盤と成功を得ている。2022年はグループ全体として主だった活動はなかったものの、その分だけソロ活動に打ち込めた、彼らにとっての“充電期間”だった。

 それは、今市隆二がパーソナリティを務めるJ-WAVEのラジオ番組「SPARK」で「パワーをためる期間でもあった」と公言していた通りだ。