◆再始動という名の“遊撃”開始の合図
要するに、LDHアーティストが誰一人として紅白に出場しなかったのは、「EXILE」に次ぐ若頭である「三代目JSB」が通年の充電を必要としていたからだ、くらいに理解しておくのはどうだろうか?
さらに言えば、充電期間だった2022年の休眠を経て、十分に栄養を蓄えた彼らは翻(ひるがえ)ってこれまで以上に暴れだすということ。実際、沈黙を破って再始動する2023年の「三代目JSB」が2月1日にリリースする待望のシングル『STARS』の表題トラック「STARS」は、サビで彼らのサウンドを特徴付けるEDMの4つ打ち爆音をさわやかがんがんに響かせている。
同シングル収録の「この宇宙の片隅で」が、「三代目JSB」恒例の新年サプライズとして1月5日に投下リリースされたばかりだが、UTAがサウンドプロデュースを手掛けたしっとり系のこのバラードナンバーは、本命曲「STARS」までのささやかな前奏曲のような深い趣がある。そしてそれが再始動という名の“遊撃”開始の合図となり、すでにのろしは上がっている。