「最初に移住してきた人たちの話や生活に触れて、自分たちも移住したいと考える方々が増えていると聞く。また今後、新幹線の開通や冬季五輪誘致の流れに乗って、起業のチャンスが増えるだろうと考えている人もいるようだ。いずれにせよ、ニセコ町や周辺地域が活気づくことはうれしい話」(ニセコ町の近隣に住む住人B氏)
総務省が発表している「令和3年度地域おこし協力隊の隊員数等について」という資料によれば、北海道は地域おこし協力隊の受け入れ隊員数が821人と、最も多い都道府県だ。同資料が発表された時点での隊員総数は6045人なので、全体の13.7%を占める計算になる。なお2位は長野県(428人)、3位は高知県(255人)となっている。
ニセコ町にはそのうち29名の隊員がおり、これは北海道内では東川町(51名)に次ぐ第2位だ。なお地元メディアによれば、「ニセコ町が11年度に隊員採用を開始した後、卒隊した37人中18人が町内で起業したという。これは全国治体平均1.6人を大きく上回る数字とされている。なお業種は飲食業、食品製造、事務代行、林業」などで、なかには雪かきや清掃の委託を受けるサービス事業者もいるという。
【こちらの記事も読まれています】