実際に物価は何%程度変化したと思うかと「物価の変化率」を1年前と比較して調査したところ、22年12月の平均値は12.1%の上昇だった。21年3月では3.4%だったので、約4倍も物価が上昇していると感じていることになり、22年11月の生鮮食品を除く消費者物価指数の総合指数は前年同月比3.7%の上昇なので、物価の上昇度合いについて相当に大きく物価が上昇していると感じていることがわかる。
こちらも同様に1年後を予想した物価の変化率では、23年12月は9.7%の上昇となっており、23年には徐々に物価の上昇はおさまると予想している。しかし、1年前に予想した1年後の予想と実際の1年後のアンケート調査結果では、例えば21年12月の1年後(22年12月)の予想は5.5%の上昇だったのに対して、実際の調査結果では12.1%だったように、先行きの物価上昇率についても希望的観測となっているようだ。(表4)
ただ、23年には物価上昇は徐々におさまるとの見方は強いものの、1年後の物価上昇率は9.7%と大幅な上昇と予想しており、すでに先行きの物価は上昇が続くとの見方に変化していることは確かなようだ。