バター風キューブがスープに溶け出すことで、さらに甘くて洋風感の強いスープとなります。バター風キューブは東洋水産のカップ麺でよく用いられていて、スープの角を取ってやさしい味にします。ただ今回は、すでにクリーム主体のスープがやさしい味なので、バター風味でさらに丸くなって転がっていきそうです。
とにかく甘くて丸いのが特徴的で、同じたらこを使ったクリーム系のスープでも、日清食品と東洋水産ではアプローチがまったく異なっています。まったく塩気が刺さらずクリームやバターが前面に出たスープはもう、スイーツと言ってもいいかもしれません。
味ではほとんど存在感がなかった主役のはずのたらこですが、スープをピンク色に染めています。どん兵衛はオレンジ色に近かったですが、こちらは「いちごミルク」と見間違えそうなレベル。
バタークリーム風にたらこを加えたのは、ひとえに「いちごミルク」色にしたかったからではないかと勘ぐってしまいます。味だけではなく色までスイーツという徹底ぶりでした。