吉岡は昨年、同作で『第45回山路ふみ子映画賞』の女優賞を獲得し個人としては初の映画賞を戴冠。続いて『第44回ヨコハマ映画祭』でも主演女優賞に輝くなど勢いに乗っている。高校時代から小劇場の舞台に立ち始め、下積み時代はグラビア活動を行うなどかなりの苦労人であることが知られているが、以前から注目されていた演技力がここにきてようやく評価され始めたようだ。

 今年デビュー10周年の吉岡は、今月15日に30歳の誕生日を迎え、この2つの転機を記念して発売した『吉岡里帆 Wアニバーサリー写真集「日日」』(マガジンハウス)は、「スペシャルBOX版」と「通常版」が「オリコン週間BOOKランキング」の写真集部門で1位と2位を独占するなど、2023年を幸先のいいスタートを切ったが、一方で、所属事務所の“お家騒動”が一部で騒がれている。

 同事務所の若手ブレイク俳優・神尾楓珠が昨年末からCM記者発表会などの欠席が続き、主演映画や出演ドラマの撮影などの降板が相次いでいる状態で、今夏までのスケジュールが白紙になったという“無期限休養”を17日発売の「女性自身」(光文社)が報じた。そして19日発売の「週刊文春」(文芸春秋)によると、この背景に、現事務所社長と、創業者の妻の対立があるという。創業者は2018年に亡くなっており、その妻が全株を所持しているが、もともとは別の事務所にいた2代目社長と折り合いが悪く、現社長が独立する可能性があるとしている。