寝たきりになった患者さんへの介護

(画像=『女子SPA!』より引用)
筆者・yuzuka
yuzuka:実際に自殺を図ったことで寝たきりになった患者さんには、どのような介護をされているのでしょうか。
よしむら:いわゆる植物人間と呼ばれる状態では、患者さんの自身の力では身体がまったく動かせません。なので、僕たちがお手伝いすることの中に、まずは排泄介助があります。おむつに定期的に排尿や排便があるものを、僕たちがきれいにする介助です。
yuzuka:お部屋の中で排泄があると、廊下にまでにおいが充満します。そのにおいもそうですし、親族や知らない人にオムツを替えられるということ自体に激しい羞恥心を感じて苦しまれる患者さんも多いですよね。
よしむら:そうですね。排泄の処理の他には食事介助もあり、これは看護師さんにやってもらっています。お鼻から胃まで、マーゲンチューブという管を通して、そこに液状の食事を直接胃に注入します。
体位変換も欠かせません。寝たきりになると、寝返りも打てなくなるんです。そのままにしておくと、同じところに圧がかかってそこに褥瘡(じょくそう。床ずれ)ができたり、拘縮(こうしゅく)がひどくなってしまいます。それを回避するために、クッションを使って2時間に一度、身体の向きを変えます。
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