◆研修医が「叱らないであげてください!」とエキサイト

 また、落ち着きがなく、衝動的に動き回ってしまうADHDの少女・未依(佐藤恋和)にもスポットライトが当たる。

 未依はクリニックから突然一人で外に出てしまい、危うく車と衝突しかける。念のため、病院に行くことになり、志保が母親の沙知子(朝倉あき)につきそうことに。検査した結果、特に怪我などなかったことを知って安堵する志保。

 すると、沙知子は「すいません、こんなところまで付き添ってもらって」と謝罪。続けて、「何度『すいません』って言えばすむんでしょうね」「いつもみなさんにご迷惑かけて、謝ってばっかりなんです」と子育ての苦しみを吐き出す。

 そんな中、またまた急に未依は病院内で急に走り出して転倒。大泣きする未依に沙知子は「どうしてあなたはいつもそうなの!?」「いつも言ってるよね!? 勝手に飛び出しちゃダメって、どうしてわからないの!?」と激昂する。

 このシーンで研修医の志保は、「叱らないであげてください!」とこちらもエキサイト。そして、泣きじゃくる未依を抱きしめて「未依ちゃんが悪いわけじゃない」「未依ちゃんはいい子だから」と慰める。その様子を沙知子は目を潤ませながら黙って見守るのみ。沙知子の心中を察するに「“いい子”を叱っている自分はなんて酷いのだろう」と自己嫌悪しているように感じた。