困惑するパードリックはコルムに関係修復を試みる。しかし裏目に出て、関係はますます悪化。しかもパードリックの身に次々と「不吉なこと」が起こる。
結論から言えば、コルムが絶交したくなった理由は最後まで、観客全員が一様に理解できる具体的な形では語られない。わかったような、わからないような、現実的にはちょっとありえない、狐につままれたような展開と結末をもって、物語は終わる。
しかし、かといって不可解ではない。観終わってみれば、あのラスト以外にこの話のカタはつけられないよね、とも思える。奇妙に、納得してしまう。
シンプルながら思わせぶり。宗教的示唆に満ちた寓話。いったい何のたとえ話と解釈すればいいのか?
これ、夫婦の離婚プロセスそのものではないか。