◆匿名で届いた謎の手紙
晴れやかな気持ちで新しい家での生活をスタートさせた愛美さん。特に2階のリビングは想像以上に過ごしやすく、ベランダを開放して愛犬との生活を楽しむことが多かったそう。
しかしその1年後、新生活の気分を一転、暗くする出来事が起きることに……。
「新しい家での生活に慣れてきたのもあって、週3日のランチタイムだけ、個人でやっている洋食屋さんへパートに出るようになったんです」
そんなある日、愛美さんがパートから帰ってくると、ポストに差出人の記名のない手紙が届いたといいます。愛美さんは「誰からの手紙かな?」と軽い気持ちで封を開けました。
「名前の書き忘れだと思っていました。印刷された宛先は私宛てだったので、あの時はあまり深く考えずに、開けてしまいましたね」
愛美さんが手紙を開くと、ちょうど手紙の真ん中部分に『犬が、うるさい』と印刷された文字が貼り付けてあったそう。
「印刷した文字を切り貼りしたような感じの手紙でした。よくテレビで誘拐犯が送るような……。文字は白黒でしたが、あんな感じの切り貼りで。見た瞬間、鳥肌が立ちました」