「筆頭は『サンデー毎日』(毎日新聞社)でしょう。実売は数万にとどまっており、『週朝』同様、伝統を守るために続けてきたという面がありますからね。また『FRIDAY』(講談社)『FLASH』(光文社)といった写真週刊誌は、張り込みなどの人件費がかかるわりに、スクープが部数に結びつかない。そのため両紙ともスクープ、 スキャンダル路線は徐々に捨て、グラビア路線に活路を見出している状況」
実は”週刊誌の雄”である「週刊文春」も他人ごとではないという。
「記者の数が圧倒的に多く、経費もしっかり使い、ともかく人件費が莫大にかかっている。雑誌を買うのはもっぱら高齢者で、収益化は『電子版』や『文春オンライン』でできている状態。今の高齢者がいなくなってしまえば、雑誌の発行を取りやめる日が来るかもしれませんよ」(同前)
週刊朝日は昨年が100周年。月刊誌「文藝春秋」は今年が100周年。紙の雑誌という媒体に一つの大きな節目がきていることは間違いない。