「インターネットの発達によりニュースが無料で読めるようになったため、週刊誌は“角度”をつけた記事を書かざるをえなくなった。一方で橋下氏の抗議に象徴されるように、プライバシーや人権の意識も高まり、有名人のプライバシーを暴くことでメシを食う週刊誌の立場がなくなっていった。連載やスクープで1週間楽しめるのが週刊誌の役割でしたが、ネットニュース時代は情報のスピードも早くなり、週刊誌という業態自体を見直す必要がますます出てきた」

 この流れには、2019年の森下香枝氏の編集長就任をもってしても抗うことはできなかった。

「森下氏は元『文春』記者で、スクープを飛ばしに飛ばしまくった女傑。その森下氏ですらスクープ路線から降り、『毒にならないが薬になる』高齢者向け雑誌への転換を余儀なくされました」(週朝関係者)

 老舗雑誌というプライドをかなぐり捨てた末の休刊は「要は廃刊」(同)というが、他の雑誌も他人事ではない。では「次」はどこか。前出の編集長経験者が指摘する。