さらに、最近のクラプトンの“お騒がせ発言”といえば、何といっても新型コロナワクチン接種とロックダウンに対する批判だろう。2022年7月には、「(ワクチン接種証明を求めることで)差別されたオーディエンスがいるステージでは演奏しない」と表明。

「ワクチン接種は“集団形成催眠”などと、陰謀論を主張しています。昨年発表された新曲『ディス・ハズ・ガッタ・ストップ』は、反ワクチン思想について歌っているほどですから、ワクチン義務化がよほど腹に据えかねているのでしょう。クラプトンの発言は英米で物議を醸しており、クイーンのブライアン・メイは反ワクチン派はどうかしていると、彼を批判しています。クラプトンのこれまでの発言から鑑みると、彼が差別主義者で陰謀論者であるとしか思えないのですが……どうなんでしょうか。まあ、だからといってクラプトンの音楽的業績が色褪せるものではないのですが」(同)

 90年代の大ヒット曲「ティアーズ・イン・ヘブン」や「チェンジ・ザ・ワールド」などの影響もあって、近年におけるクラプトンのイメージはアコースティックギターを爪弾くダンディーなオジサンといったところだが、なかなかどうして実像は老いてますます盛んな“お騒がせジジイ”なのだ。100回目の武道館公演では変に老成することなく、血気盛んなところを見せて欲しい。