バキバキのドロップ(EDM用語で要するにサビの事)も然りではあるがビルドアップ(こちらはEDM用語でBメロと解釈頂けると)でこんだけ引っ張るか? と。終盤の”Here we go now”の”now”へのボイスエフェクト~ノイズ~スネアロール~”Outrageous!!”とのタイトルコールで先述のバキバキが繰り出されるのだが、その間何と20秒。しかもしっかり3回繰り返される。ううむ、狂気だ。
ジャジーでファンキーでスピーディーな「共鳴」なんかは最早これがあるから、おっさん共は全員SixTONES聴いてみろ、と大文字で赤文字でお願いしたい歌メロは勿論の事、楽器が全部めちゃテクニカルでついでに速いと言うもう大好物なヤツ。
お次はがっつりファンクに振った「人人人」、そして作者は前曲同様の佐伯youthK氏(「僕が僕じゃないみたいだ」もこちらの御仁)これはもう、ごめんなさい。どうやら佐伯氏の作品はことごとくツボらしいです。これ聴いた人はKroiなんか聴いてみて欲しいし、Kroi好きならこれ是非とも聴いてみて欲しい。いや本当に、もっと交差した方が良いんですよ、折角音楽好きなんだから。
チークタイム的な「Chillin’ with you」のノリに心地良く身体を預けたり「SUBWAY DREAMS」に激励されたり「PARTY PEOPLE」で次の夏のロマンスへ想いを馳せたりからの珠玉の激シブバラード「わたし」である。イントロだったりサビだったり曲全編にカウンターメロディとして鳴らされるストリングスで想起したのは、安全地帯の「あの頃へ」だったり米米クラブの「手紙」だったり。所々に入る女性目線の歌詞を情感たっぷりに歌い上げる様なんかもう、バーよりはスナックだし、カクテルよりは焼酎が似合う(おっさんの意見です)のでこれはその内、酔ってカラオケで歌いそうな気しかしていない。絶対楽しいし絶対泣けちゃう。