そんな「Overture -VOICE-」でこれはアガるぞ滾るぞSixTONESウウウ次のファーストテイクは是非ともこれで、番組史上最短分数を叩き出しちまって下さいなんて事を思いながらアルバムを聴き進める事にすると、とびきり賑やかな「Boom-Pow-Wow!」が開幕の音頭を取る。

 叫べ騒ぎな声上げなとしきりにこちらの心身を煽動するアッパーチューン……なんて書くと所謂「よくある感じ」なのだが、そこで鳴るのはギラギラのシンセではなく、けたたましくブロウするホーンを模したリフだったり、サビでは激しいアコギのストロークがフィーチャーされたりと、生楽器的な肉感が中心に据えられているのが嬉しい。

 遊び心溢れる歌割りの配置と、怪しげなサーカスなんかを想起させるメロディラインや、ハンドクラップではなくフィンガークラップでサビに行く流れなんかはもうゾクゾクしましたし、少々強引だがSMAPの「SHAKE」のダークサイドな解釈として聴くとより楽しい。

「らしさ」を存分に聴かせる「Good Luck!」も、サビ後半「明日は 明日の」とリフレインさせるくだりの歌メロがいやに切なげで、キュン死させた所でとんでもねえハードコアチューンをぶっ込んできやがるのがたまんねえ「Outrageous」。