『笑ってはいけない』シリーズは、06年年末に放送をスタート。以後、20年まで『NHK紅白歌合戦』の裏番組として11年間民放1位を誇る高視聴率番組だったが、一昨年、放送を休止。休止の理由は説明されず、同年8月に、放送倫理・番組向上機構(BPO)が「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について審議対象にすると発表したことが原因なのではないかと囁かれてきた。
もっとも、吉本興業関係者は「休止とBPOの審議入りは無関係です」と話す。
実際、ダウンタウンの初代マネジャーでもある大崎洋会長も、本誌の取材に「1回ぐらい休もうということになった、と聞いてます」とBPOの審議入りとは無関係と回答。
筆者には、大崎会長がコンプライアンスに過敏になっている様子は窺えず、むしろ、当時、世間を騒がせた吉本芸人の闇営業問題に関して、日テレ系朝の情報番組『スッキリ!』が長期にわたって放送し続けた報道姿勢に不信感を抱いていたようにみえた。